送る日。抗議も追悼も、国を二分。
2022年9月27日（水）東京都千代田区北の丸公園の日本武道館で安倍元首相の国葬が、国民の6割を超える反対の中、聞く耳を持たない岸田首相内閣は国会の議決もせず独裁的に強行した。
そして、国会議事堂前の集会では15000人を超える国民が抗議、神田淡路町から九段下までの国葬反対デモ行進は学生、労働組合、一般市民の多くが参加しその列は200mにも及んだ。
九段下交差点では、賛成派、反対派が激しい応酬。また地下鉄九段下駅の周辺では、国葬反対派に国葬賛成派が詰め寄る場面もあり、一時騒然としたが、警察官が間に入り国葬賛成派を封じる場面もあった。その一方で、感謝・追悼の献花に訪れた国民の列は午後3時ごろには４ｋｍにも達した。
また、9月24日（土）に日本武道館から５キロほど離れた池袋の公園ではボランティアの弁当配布を待つ多くの路上生活者らの列。その日の食事に窮する人たちがいる中、国葬の費用は警備費をの除いて約16億6千万円に上る。政治家は困窮者の現状を知らない。
民主主義を否定する銃撃テロで暗殺された安倍元首相。また、国民や議会を無視して強行された安倍氏の国葬は、民主主義への冒涜とも言われる。
安倍氏を支持する立場の人は国葬の意義を感じ、反対の立場の人は、既に終わっている安倍氏の葬儀を再び国葬で行う事に、国会の議決もなく行ったことへの反発、税金の使われ方への反発、それぞれの思いが表面化した。賛成の正義、反対の正義、国民の分断は後世にまで残るだろう。今一度「主権は国民にある」事を思い出して欲しい。
①国葬、海外メディア.pdf
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On September 27, 2022 (Wednesday), former Prime Minister Abe's state funeral was held at the Nippon Budokan in Chiyoda Ward, but despite the opposition of more than 60% of the public, Prime Minister Kishida's cabinet, which did not listen to it, dictatorially forced it without even making a resolution in the Diet. did.
Many of the foreign media's evaluations expressed a division of public opinion.
More than 15,000 people protested at a rally in front of the National Diet Building, and many students, labor unions, and general citizens participated in the anti-state funeral march from Kanda Awajicho to Kudanshita, and the line reached 200m.
At the Kudanshita intersection, there was a fierce exchange between those in favor of the state funeral and those who opposed it.
Around Kudanshita Subway Station, there was a scene in which people in favor of a state funeral approached those who opposed it, and although there was a moment of turmoil, there was also a scene where the police intervened and blocked the people in favor of the state funeral. rice field.
On the other hand, the line of people who came to lay flowers in memory reached 4 km around 3:00 pm.
Also, on September 24th (Saturday), at a park in Ikebukuro, about 5 kilometers away from the Nippon Budokan, there was a long line of street dwellers waiting for volunteers to distribute lunch boxes. While there are people who are short of food that day, the cost of the state funeral is about 1.66 billion yen, excluding security expenses. Politicians do not know the current situation of the poor.
Those who support Mr. Abe feel the significance of the state funeral, while those who oppose him object to the fact that the state funeral was held without a resolution by the Diet, and to the way tax dollars are used.
Justice in favor, justice in opposition, division of the nation will remain for posterity. I want you to remember once again that “sovereignty belongs to the people”.
＜安倍元首相の国葬反対集会（国会議事堂前）2022.8.31＞
＜渋谷駅ハチ公口前 2022.9.21＞
＜新宿駅東口アルタ前 集会・周辺デモ）2022.9.25＞
＜新宿駅西口小田急百貨店前 2022.9.26＞
国葬当日
＜千代田区淡路公園集会（学生・労働組合・一般市民） 淡路町→九段下デモ 2022.9.27＞
＜地下鉄九段下駅周辺 2022.9.27＞
※参考
日本国憲法（昭和２１）抜粋
前文 国民主権
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
第9条 戦争の放棄
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
第14条 法の下の平等
すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
② 華族その他の貴族の制度は、これを認めない。
③ 栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴はない。栄典の授与は、現にこれを有し、又は将来これを受ける者の一代に限り、その効力を有する。
第25条 基本的人権
第１項すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
第２項国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
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