２０２２年５月２４日（火）日比谷野外音楽堂で狭山事件の再審を求める集会が開かれた。
プレイベントとして、島キクジロウさん（パンクロッカーにして弁護士）のロック演奏・Power to the People等の熱唱、そして、石川一雄さん（再審請求人）がアピール、弁護団報告、部落解放同盟中央狭山闘争本部長等のアピールが行われた。会場には５００人を超える支援者が集まり、集会後、日比谷公園～霞が関１・２丁目～をデモ行進した。
１９６３年５月２３日 当時２４歳だった石川一雄さんを、警察は別件で逮捕し女子高生殺害の取り調べを連日行った。
無実を叫ぶ石川さんに、警察は弁護士や家族との接見を禁止し、嘘の自白に追い込んだ。
当時石川さんは非識字者で、脅迫状を書くことはありえない。５９年前の不当な自白強要の実態、虚偽自白による冤罪の真相が証拠開示された取調べテープによって暴かれた。
逮捕から５９年、３１年７か月も獄中にいた石川一雄さん（８３歳）は、いまだ殺人者のままだ。
"Citizens' Meeting for retrial of the Sayama incident"
59 years since the unjust arrest! The Tokyo High Court should start cross-examination and retrial for expert witnesses!
On May 24, 2022 (Tuesday), a meeting was held at the Hibiya Open Air Concert Hall calling for a retrial
of the Sayama Incident
Then, Mr. Kazuo Ishikawa (requester for retrial) made an appeal, a report by a lawyer group, and an appeal such as the head of the Buraku Liberation League Central Sayama Struggle Headquarters. More than 500 supporters gathered at the venue, and after the event, Hibiya Park-Kasumigaseki marched on Seki 1-2 chome.
On May 23, 1963, police arrested Kazuo Ishikawa, who was 24 years old at the time, in another case and investigated the murder of a high school girl every day. Mr. Ishikawa, who shouts innocence, banned him from meeting his lawyer and his family and forced him into a confession of his lies.
At that time, Mr. Ishikawa was an illiterate person, and he could not write a threatening letter. The reality of the unjustified confession coercion 59 years ago and the truth of the false confession were revealed by an interrogation tape that disclosed evidence.
It was Mr. Ishikawa (83 years old), who was in prison 59 years after his arrest and 31 years and 7 months, is still a murderer.
＜狭山事件＞
今から５９年前の１９６３年５月１日、埼玉県狭山市で女子高校生が行方不明になり、脅迫状が届られるという事件がおきた。警察は身代金を取りにあらわれた犯人を４０人もの警官が張り込みながら取り逃がしてし、4日後女子高校生は遺体となって発見された。
警察は付近の被差別部落に見込み捜査を集中し、なんら証拠もないまま石川一雄さん（当時２４歳）を別件逮捕し、１カ月にわたり警察の留置場で取り調べ、ウソの自白をさせて、犯人にでっちあげた。地域の住民の「あんなことをするのは部落民にちがいない」という差別意識やマスコミの差別報道のなかで冤罪が生み出されてしまった事件。
一審は死刑判決、二審は無期懲役判決で１９７７年に無期懲役判決が確定し、石川さんはただちに再審請求を申し立てました。第一次再審請求はまったく事実調べもなく棄却。１９８６年８月に第二次再審請求を東京高裁に申し立てるとともに、すべての証拠の開示と事実調べをおこなうよう東京高裁、東京高検にたいして求めてきた。
しかしながら、１９９９年７月９日、東京高裁・高木裁判長は事実調べも行なわないままに、抜き打ち的に再審請求を棄却しました。この不当な棄却決定に対し、７月１２日、弁護団は直ちに東京高裁に異議申立をおこない、また、２００６年５月、東京高裁に第３次再審請求を申し立て、再審開始＝無罪判決を求めている。
〘名〙江戸時代の封建的身分制度において最下層に位置づけられた人々が居住していた地域。明治四年（一八七一）の太 政官布告で法的な身分の差別は撤廃されたが、社会的な差別の意識は現在でも根絶されず、この地域に住む人々に対す る様々な形での差別や人権の侵害が残存し、解放運動が続けられている。未解放部落。
出典： 精選版日本国語大辞典精選版日本国語大辞典
