戦跡top
鹿屋から桜島を挟んだ向かい側に特攻隊の基地があった知覧は、昭和16年に、旧陸軍飛行学校として少年飛行兵や、学徒出陣の特別操縦見習士官らが操縦訓練をする飛行教育学校として開校された。
しかし、戦況が緊迫し昭和20年本土最南端の陸軍特攻基地となり、この知覧から沖縄戦で戦死した隊員は1036名であった。今は飛行場跡に平和会館が建立され、陸軍特攻隊員の記録・遺影・遺品・遺書が展示され、当時の様子と悲しみを伝えている。
映画「ほたる」の舞台となった「ホタル館(富谷食堂)」は陸軍の指定食堂として多くの特攻隊員が通った所で、現在復元され資料館になっている。その中にある遺書には、特攻隊員の本音が伺えた。朝鮮人だった光山少尉の思い出、検閲を逃れるために食堂の女将さんに話した上原少尉の遺言には、「日本は負ける・・・。日本が自由独立するために喜んで命を捧げる・・・」の言葉が・・・。
また、出撃前夜に報道隊員へ「所感」として書かれたノートには「思えばながき学生時代を通じて得た信念とも申すべき理論万能の道理から考えた場合、自由の勝利は明らかなことだと思います。ファシズムのイタリア、ナチズムのドイツは共に破れさりました。自己の信念の正しかった事は、祖国日本にとって恐るべき事でありますが、私にとっては嬉しい限りです。真に日本を愛する者が動かしていたなら日本は、今のように追い詰められることはなかったと思います・・・。」とあった。
給水塔
再現された、ホタル館(旧富谷食堂)
弾薬庫(射撃訓練用の機銃弾の倉庫)
防火水槽(防火用の水槽)
油脂庫(潤滑油やグリースを保管した倉庫)
知覧特攻平和会館
旧陸軍飛行学校
着陸訓練用施設跡
三角兵舎(復元)
飛行場跡